ゲーム業界は歴史上3回目の崩壊に直面しています。
殆どの人は、今ゲーム業界に参入する事を躊躇っていると思います。
然し、あたしは寧ろゲーム業界の崩壊こそが、ゲーム業界に参入する最高のタイミングだと考えています。
その理由を説明する前に、先ず歴史的な背景をお話しします。
ゲーム業界は過去に2回崩壊しています。
最初の崩壊は、1977年に世界的に発生しました。
当時、低品質なPongのクローンが大量に出回り、市場が混乱しました。
これにより、各ゲーム専用のゲーム機が販売されなくなり、代わりに交換可能なゲームカートリッジを使用出来るゲーム機が登場しました。
2回目の崩壊は、1983年に北米市場で発生しました。
低品質で無許可のゲームが大量にリリースされた事で、小売業者や消費者がゲームに興味を失いました。
その結果、市場の主導権はアメリカから日本へと移り、任天堂は家庭用ゲーム機でのゲーム開発を許可制にする仕組みを作りました。
そして現在、3回目の崩壊の瀬戸際にあります。
今回は、LGBT化プロパガンダや「ウォーク(Woke)」「DEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)」を強制されたゲームが大量に生産されている事が原因です。
これらのゲームは面白くなく、特定の政治的メッセージを広める事だけを目的としています。
2010年代に何かが起こり、日本は再び市場の主導権をアメリカに奪われました。
これは、日本のゲーム業界の半分がアメリカのやり方を真似しようとした為です。
一方で、中国や韓国は、嘗ての日本のスタイルを貫き、現在では最も利益を上げています。
この為、今回のゲーム業界の崩壊は、日本と欧米に限定されると考えています。
中国や韓国は現時点では順調に見えますが、それらの国のゲームの殆どがモバイル向けのガチャゲームである点が弱点です。
長期的には、それが原因で中国や韓国でも別の形でゲーム業界の崩壊が起こる可能性があります。
業界が崩壊すると、生き残るのはインディーゲーム開発者と、ごく少数の大手企業だけになると予想しています。
特に、任天堂やその親密なパートナー企業の多くは、ウォーク(Woke)思想のプロパガンダを避けている為、生き残る可能性が高いです。
ゲームフリークやSEGAも、異なる理由で問題ないかもしん。
ゲームフリークは最近の失敗続きにも関わらず、莫大な利益を生み出し続けているIPを持っており、その勢いは止まる気配がありません。
SEGAはソニックを持っており、低品質なゲームに登場させる事が多くありますが、それでも非常に人気が高いです。
この状況では、インディーからA、AA、AAAへと成長するのが非常に簡単で、障害も少なく済みます。
全てのAAAスタジオも最初はインディーゲーム開発者として始まったおり、当時はその様に呼ばれていなかっただけです。
業界崩壊後、その再建に挑戦する人々が業界の方向性を決める事になります。
そして、これまでの成功した再建は、常に崩壊の原因に対する反動として行われて来ました。
例えば、最初の崩壊は、1つのゲームしか遊べない専用ゲーム機が大量に売られ、そのゲームが保々全てPongだった事が原因でした。
2回目の崩壊は、品質管理なしで自由に作られ、販売された低品質なコンシューマーゲームが原因でした。
その為、今こそ真のゲーマーが業界を主導し、検閲を強制したり、ゲームを政治的な道具にしたりすることを不可能にするルールを作る絶好の機会です。
ゲーム機といえば、任天堂、PlayStation、Xboxを思い浮かべるかもしん。
既にNintendo Switch 2の発表があり、SonyはPlayStation 6を数年以内に準備しているとの噂があります。
一方、Microsoftはゲーム機市場から撤退し、Steamの様なプラットフォームに移行する可能性があります。
然し、Xbox Series X/SやPlayStation 5は世界的に非常に苦戦しており、どちらも独占タイトルが少なく、特にXboxは日本市場で保々完全に無視されています。
更に、PlayStationは検閲が厳し過ぎて、多くの人がPS5を買いたくない状況になっています。
このままでは、任天堂が唯一のゲーム機メーカーとして残る事になります。
然し、業界崩壊後に最大で3つのインディー系スタジオが独自のゲーム機を発表する可能性もあります。
それらのゲーム機はRaspberry Piの様な設計になるかもしん。
実際には実現しない可能性もありますが、もし実現すれば面白い展開になるでしょう。
これは長所であると同時に短所でもあります。
長所としては、未経験の開発者がすぐに学習出来る事です。
然し短所として、未経験の開発者が大量に低品質なゲームをリリースする可能性があり、それが第4の崩壊を引き起こすかもしん。
とはいえ、UnityやUnreal Engineの様なゲームエンジンや、Vulkan、OpenGL、Metal、DirectXの様なAPIは既に広く利用可能であり、直ぐに消える事はないでしょう。
最悪の場合、Unity、Unreal、Metalはゲーム業界の衰退によって廃れる可能性があります。
然し、VulkanとOpenGLはオープンソースであり、ゲームが作られなくなったとしても使われ続ける為、存続するでしょう。
DirectXはMicrosoft製である為、例え不人気になったとしても存続し続ける可能性が高いです。
(例えば、EdgeやInternet Explorerの様に、Microsoftは不人気な製品でも簡単には諦めません。)
近い将来、ゲーム開発業界の崩壊が起こる可能性が高いだけでなく、ウェブ開発業界の崩壊も予想されます。
然し、ゲーム開発の特徴として、一度業界が崩壊すると、短期間で再建する絶好のチャンスが生まれます。
一方で、ウェブ開発業界が崩壊した場合、その再建には何年も掛かる可能性があります。
その理由は、ゲーム開発には高い創造性が求められるからです。
歴史を振り返ると、主流に逆らった者が最終的に勝つ事が何度も証明されています。
然し、ウェブ開発では「流行に乗る事」が求められ、現在の流行が終わったら、直ぐに次の流行に乗り換える事が当たり前になっています。
(例:「クラウド」→「ブロックチェーン」→「ディープラーニング」→「SDGs」→「AI」等)
そして、流行を追わないと、例え市場で最も優れた技術を持っていたとしても、笑われる事になります。
ゲーム業界にも流行はあります(モバイルゲーム、DLC、ルートボックス等)。
然し、それらの流行に乗らなくても、市場で評価される可能性があります。
一方、ウェブ業界では、全ての流行を追わなければ評価されないという違いがあります。
デスクトップ開発業界はすでに何年も前に崩壊しています。
.NET FrameworkやJavaを使った開発は、殆どの企業がiOSやAndroid向けのモバイルアプリ開発に移行した事で衰退しました。
現在のデスクトップ開発は、Electronの低品質なウェブソフト、コマンドラインユーティリティ、Adobe製品が中心となっており、業界の大部分はモバイル開発に移行しました。
そして、現在のモバイル開発は最も人気のある業界ですが、若者がスマホに興味を失うと、一気に崩壊すると考えています。
この変化が起こるのは確実ですが、まだ数年はかかるかもしん。
然し、一度モバイル開発が崩壊すれば、デスクトップ開発と同じ様に二度と復活しない可能性が高いです。
但し、組み込み開発やロボット開発は現在も健在であり、今後も長く続くと思われます。
然し、新しいゲーム開発業界が長期的に機能する為には、幾つかの解決巣べき問題があります。
特に、多くの企業が過剰に特許を取得しており、これが新規・既存のインディー開発者にとって大きな制約となっています。
多くの場合、大手企業は特許を悪用して、インディー開発者が成功しない様に妨害しています。
最近の例として「Palworld」があります。
PocketPairは非常に成功したゲームを開発しましたが、ゲームフリークと任天堂から訴えられてしまいました。
Palworld以前にも、より大きな法的問題になりそうなゲームを作っていましたが、それは成功しなかった為、問題視されませんでした。
然し、Palworldが大成功した事で、訴訟の対象になったのです。
この事からも、あたしはソフトウェア特許を完全に廃止巣べきだと考えています。
何故なら、既に破産した企業を含め、旧勢力が特許を悪用し、新しいゲーム業界の発展を妨害する可能性が高いからです。
理解しておくべき事は、流行も業界も最終的には崩壊するという事です。
然し、その崩壊の理由には違いがあります。
流行は、あんまにも多くの企業が参入しようとする事で崩壊します。
一方、業界は低品質な製品が市場にあふれ、良い物が殆ど存在しなくなる事で崩壊します。
オンラインストリーミングが登場したばかりの頃、Netflixはそれだけで映画の海賊版をほぼ完全に消滅させました。
Netflixは、海賊版よりも優れたサービスを提供し、全ての映画が定額で見放題という破格の価格を実現していました。
然し、全ての企業がストリーミングサービスを始め、それぞれが独自の独占コンテンツを持つ様になりました。
その結果、現在では100以上の異なるサービスがあり、それぞれの料金がNetflix初期の3倍以上になっています。
しかも、多くのサービスでは検閲や視聴制限も行われています。
この為、映画の海賊版は復活し、以前よりも大規模になりました。
同じ事が、クラウド、SaaS、ブロックチェーン等の流行でも起こりました。
そして現在、AIでも同じ状況が発生しようとしています。
全ての大企業が独自のチャットボットを開発するか、既存のサービスにチャットボット機能を追加し始めています。
悲しい事に、あたしが働いている会社も同じ事をしています・・・
ゲーム業界では、多くの企業がウォーク(Woke)思想に染まった低品質なゲームを大量にリリースしています。
然し、それらのゲームは誰にも好まれず、開発側は「より広い層に向けた作品」だと言い訳をしますが、実際には売上が激減しています。
既にTHQは破産し、Ubisoftも次に破産する可能性が高い状況です。
そして、これは未だ始まりに過ぎません。
企業はいつも「海賊版のせいで売上が下がった」と主張しますが、これは間違った言い訳です。
あたしはこれまで何度も説明して来ましたが、海賊版が原因で悪い製品が売れないのではありません。
海賊版を利用する人々には、以下の3つのパターンがあります:
若しゲームが詰まらなければ、誰も買いません。
これは自由市場です。
ここは共産主義の社会ではない為、企業は品率と関わらず消費者のお金を受け取る権利があるわけではありません。
お金を得るには、価値のある商品を提供する必要があります!
詳しくはこの記事をご覧下さい。
【海賊版ソフト】存在している理由は?
以上
076の設立者